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トレーニングで脚が太くなるのではないか?
2020年7月11日今回は女性からよくいただく
「脚が筋肉質なので、トレーニングするとより太くなってしまうんじゃないか」
という質問について出来る限り丁寧にお応えします。
少々長くなりますがどうかご一読頂けますと幸いです。
まず前提として様々なエビデンスや見解がありますので一言でお応えする事は難しいのですが幾つか改善点を申し上げます。
筋肉というのは、必要に応じた場所に必要に応じた量しか付かない。
というのが根底にあります。
わかりやすい例で言いますと、長距走の離選手と短距離走の選手の筋肉のつき方が参考になるかと思います。
長距離の選手はなるべく消費カロリーを減らし、少しのエネルギーで長い距離を走るために筋肉量を少なくし細い体になっていきます。
逆に短距離の選手は瞬発的に大きなエネルギーを消費するため、速筋が必要となり大きな負荷に耐えるため太く強い筋肉が付きます。
負荷とはスピード×重さですから、短距離走選手はウェイトトレーニングを行なっているのと同じ筋肉がつく事になります。
以上の事から改善策を見出すとすれば
まずは負荷を軽くし、回数を増やすトレーニングをするのが良いのかと思います。
ただし長距離走のような有酸素運動のみを行えば良いというものではありません。筋肉が減るということは消費エネルギーが少なくなる。ということなので、もちろん太りやすい体質となってしまいます。
(長距離走選手の体は走らなければ太りやすい体質と言うことです)
低負荷高回数のトレーニングとその後の有酸素を組み合わせると良いでしょう。
もう一点考えられるのが
姿勢や歩き方による
負荷のかかり方なのではないかと思います。
日本人は欧米人に比べてかかとに重心がかかりやすく
足首や下半身が太くなりがちだと言われています。
(これは農耕民族が故だそうです)
それに比べて欧米人はつま先に重心があるため足首や脹脛などが太くなりにくいそうです。
立ち方や歩き方の癖によって普段から負荷がかかっている部分はどうしても筋肉がつきやすいと考えられます。
もちろん個々の骨格もありますので一概には言えませんが、それらの原因は多少なりとも関与しているかと思われます。
拙い知識ではありますが
今後のトレーニングの参考にしていただけると幸いです。
EARTH RAPPORT 伊理沢